外国語を使って長時間コミュニケーションすると、脳が疲れていくのを感じる。外国語を勉強中の人、非日本語圏で生活している人ならわかると思う。
かなり前になるけれど、「外国語で脳が疲れる現象」を実感して、自分の行いを反省したことがあった。
また、留学中でコミュニケーションに困っている人はこの現象を言語化して伝えると、少し雰囲気が良くなるかもしれない。やってみてください。
英語でおしゃべり、楽しいのに鈍ってゆく反応
昨年、大学時代の留学先に友人を訪ねた。約5年ぶりの再会だったので、積もる話に花を咲かせていた。が、だんだん私の反応が鈍ってゆくのがはっきりとわかった。眠いわけではない。むしろこの日は英語の調子が良くてノリノリだったのに。(外国語の調子の良い悪いも日々ありますよね…!)
語学は筋トレとはよく言ったもので、友達と久々の再会で6時間くらい話し続けたら最後は脳が停止してしまった、だんだん反応が鈍くなるのでその状況を説明したら、事あるごとにoh her brain hurts😂とかいって笑いに変えてくれてみんな優しかった。もっと、一緒に、笑いたい……切実
— ミホタカハシ (@mhtkhs1) 2018年11月11日
とても優しい人たちで、私が話についていけなかったり、時間をかけて理解したり発話するのを、楽しい雰囲気で待ってくれた。脳が鈍る現象も理解してくれて、本当に本当にありがとうと言いたい。
英語力が低くて居辛いグループワークでのTips
実は、この「外国語で脳が鈍る現象」を説明したのはこの時が初めてだった。みんなが理解して待ってくれるかどうかはわからないけれど、留学中もこうすればよかったかも…?と思う。
留学中でトップ5に入る苦い思い出に、英語力が低くてグループワークで役立たず認定された事件がある。
英語ペラペラなヨーロピアンたちと私、というグループだった。グループで何かを調べて発表するという課題で、議論に全然入っていけない私は空気と同化していた。よくある話で、議論中に空気になるやつは、圧倒的役立たずとして嫌がられる。

必死について行って、一応わかった気になっていた私は、最後に「英語に問題があるなら、内容送るからパワポ作ってくれる?当日喋らなくて良いから。」と言い放たれた。
あの時の絶望感といったら!
(この後、内容が発表時間に満たない…と悩んでいたので「私が発表しようか?ゆっくりなら話せるよ」と渾身の自虐でウケたのもかなり複雑な気持ちになった。)
もしあの議論の時、「ごめん、英語で話すと脳が疲れるんだよね。少しゆっくり話してくれる?」とか「英語の授業の後で脳が疲れてるから、ついていけないかも。たくさん質問するだろうけどごめんね。」とか言えていたら、少しは…少しは雰囲気が良くなったかもしれない。
誰かに脳疲労を強いていないか?
同時に反省したことがある。この留学先再訪で会った、別の友人に対する自分の態度について。彼女は高校生の頃に日本に留学したこともあり、かなり日本語がナチュラルだ。私のスウェーデン語なんて足下にも及ばない、ので、いつも彼女とは日本語で話してきた。
けれど5年ぶりに会った今回、所々あれ?通じてなかった!ということがあり、1日の終わりには少しぼーっとしていた。おそらく日本語を話すのが、彼女にとって久しぶりだったのだと思う。
恐ろしいことに、私はこの彼女に「外国語で脳が疲れる」現象が起こっていると想像できなかったのだ。
ちょっと元気ないのかな?くらいに思っていた。そして冒頭の友人たちに「脳が鈍るんだー」と話した時、この日本語を話せる子と共通の友人が、「〇〇(日本語話せる子)が日本語で話す時と同じだね」と指摘してくれた。そこで初めて、ああそうか、彼女に外国語コミュニケーション脳疲労を強いていたんだ!と愕然とした。
さいごに
外国語でのコミュニケーションは、慣れないので、脳の処理がだんだん鈍ってくるものだ。
自分にも他人にも、そういうことが起こるよーと心に留めておいたら、ちょっとしたコミュニケーションのつまづきが減らせるかもしれない。
休憩しながら、場数を踏んで慣れていこうと思う。周りに脳疲労を強いてないかも注意しつつ。
コメントを残す